三養基郡上峰町で農地を維持管理する住民組織「大字堤地区農地・水・環境向上活動協議会」が交付金を不正に受給していた問題で、上峰町は9日、協議会役員の刑事告訴に向けて佐賀県警と協議した。県警の受け入れ態勢が整い次第、告訴状を提出する。

 問題を巡っては、武広勇平町長が昨年12月、詐欺罪で告訴する方針を示していた。町の弁護士によると、県警から「告訴状を受け取る前に独自に捜査をしたい」との申し出があったため提出を保留し、事前に協議することになった。

 協議では町側が、交付金制度の概要や協議会の問題点、町が詐欺罪が成立すると考える理由などを説明した。交付金に関する農林水産省の発表資料や、町に残っている決裁関係の資料、協議会の臨時総会関連資料などを事前に提出した。

 弁護士は告訴の対象について「不正が始まった2007年当初から協議会に関わっている役員3人」と話し、被害額は不正があった10年間の交付金の全額に当たる3753万円との認識を示した。

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