若年性認知症への理解を深める研修会(佐賀県など主催)が9日、佐賀市のグランデはがくれであり、39歳で認知症と診断された会社員丹野智文さん(43)=宮城県仙台市=が講演した。丹野さんは「本人ができることを奪わないで。失敗するかもしれないけれど、次にできるかもしれないと信じて待ってあげて」と述べ、当事者の思いに寄り添う大切さを伝えた。

 丹野さんは自動車販売会社で営業をしていた4年前、若年性アルツハイマー型認知症と診断された。同じ会社で現在は事務職として働く。認知症の悩みに当事者が応じる相談窓口の代表も務めている。

 家族や支援者から「何もできない人」と決めつけられ、自信を失い、行動を奪われている当事者が多いことを指摘した。「認知症の人は『失敗したくない』『迷惑をかけたくない』という気持ちが強くなると、何もしたくなくなる。失敗を恐れず自立する気持ちを支えてほしい」と一緒に考えていく姿勢を求めた。

 研修会には地域包括支援センターや介護事業所の職員ら約200人が参加した。

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