小城藩に伝わる柳生新陰流の古文書を一堂に公開=小城市立歴史資料館

新陰流を代々継承した西小路鍋島家に伝わる「平法之書」

 小城藩主や藩士が代々学んだ剣術「柳生新陰流」の古文書を一堂に公開した「小城武道物語」が、小城市立歴史資料館で開かれている。免許皆伝を担った小城鍋島家の分家「西小路鍋島家」に伝わる秘伝の古文書も紹介するなど、“小京都”小城に隠された「武」の文化を伝える展覧となっている。2月4日まで。

 小城藩の新陰流は、初代藩主・鍋島元茂が、剣術の徳川家後指南役・柳生宗矩の元で稽古に励んだのが源流とされている。その後、三代藩主元武の弟・元敦が西小路鍋島家を興し、新陰流の免許皆伝を正式に受け持ち、以来、幕末まで継承された。

 展示品は古文書を中心に約30点。中でも、元敦の代に作成されたとする西小路鍋島家伝来の「新陰流平法之書」が漆塗りの箱とともに6状の兵法伝書を一堂に並べてある。

 同市教育委員会文化課の田久保佳寛さんによると、「見之巻」「観の巻」が代表的な兵法伝書。「見之巻」は、入門用の剣のさばき方が具体的に書かれ、「観の巻」は心眼による剣への境地が記されているという。

 展示品では、新陰流の極意を和歌で教える「兵法免歌系図」や、入門の際、血判で門人が師匠の教えを誓約する「起請文」など新陰流に関わる古文書を一堂に並べている。

 職員による展示案内は13、20日、2月3日午前11時と午後1時から15分程度。また、28日午前10時15分から、小城町の交流施設「ゆめぷらっと小城」で、埼玉大学名誉教授・大保木輝雄氏が「サムライ精神と新陰流」のテーマで講演。同日午後1時から、同施設で新陰流の演武が披露される。

 問い合わせは小城市歴史資料館、電話0952(71)1132。

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