成人式後に旧仮屋小の体育館に集まった当時の6年生と教員ら=東松浦郡玄海町

「仮屋ん宝」を歌う当時の6年生=東松浦郡玄海町の旧仮屋小

 東松浦郡玄海町の成人式があった5日、2010年に閉校した同町の旧仮屋小に最後の6年生8人が集まった。閉校式で合唱した思い出の歌「仮屋ん宝」を当時の担任や校長とともに歌い、変わることのない友情と互いの成長を確かめ合った。

「仮屋ん宝」は、BEGINの「島人ぬ宝」の替え歌で、当時の6年生が閉校式のために作詞した。地域住人も練習し、閉校式では約450人で大合唱した。歌をきっかけにBEGINのライブに招かれ、メンバーと協演した思い出もある。

 成人式に出席した後、現在は町のコミュニティーセンターになっている旧校舎の体育館で、当時の校長だった吉田安之さん(60)と担任だった堀川陽子さん(48)と再会した。大人になった児童は当時の出席番号順に整列。専門学校に通っていることや、就職活動に向けて準備していることなど近況を報告した。体育館の壁には入学式や運動会、卒業式の写真が映し出され、今と見比べながら「やせたね」「背が低い」と笑い合った。最後には吉田さんの呼び掛けで、「仮屋ん宝」を合唱した。

 ニュージーランドに語学留学中で、この日のために帰国した山下綺良々(きらら)さん(19)は「大きく感じていた校舎が小さくて、自分の成長を感じた。今でもこうして迎えてくれる先生や友達には感謝しかない」と目を潤ませた。唐津市内で働く脇山侑哉さん(19)は「BEGINと歌った思い出は誇らしい。母校が閉校したのはさみしいけど、こうして集まれるのは閉校したからなのかも」。堀川さんも「明るくて元気なかわいい子たち。成長を確認できてうれしい」と再会を喜んでいた。

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