重力波検出の意義について解説した橘基准教授=佐賀市の佐賀大学本庄キャンパス

 昨年のノーベル物理学賞を受賞した「重力波の発見」について学ぶ市民講演会が6日、佐賀市の佐賀大学本庄キャンパスで開かれた。重力波を研究する同大工学系研究科物理科学専攻の専門家3人が、宇宙の謎を解き明かす大きな一歩となることを解説した。

 重力波は時空のゆがみによって生じるさざ波で、非常に重たい天体の動きによって発生する。高橋智准教授は重力波を観測できることに関し「宇宙を見る『新しい目』を人類が手に入れた」と指摘。光による観測では分からなかった宇宙の始まり(ビッグバン)を確認できる可能性を示した。船久保公一教授は初期の宇宙で重力波が発生するメカニズムなどを説明した。

 橘基准教授=写真=は、超高密度の天体、中性子星の合体による重力波が昨年に観測されたことにも触れ「地球にある重金属がどこから来たかが分かる研究につながる。大きな謎が解明されることで色んな問題が分かってくる」と影響の大きさを強調した。

 講演会は同大工学系研究科が研究内容や物理の魅力を伝えようと不定期に開催、市民ら約120人が聴講した。

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