日本語教室のパートナーを養成する講座で技能実習生と交流する参加者たち=11月下旬、白石町の「元気のたまご」

 白石町で暮らす外国人向けの日本語教室が16日に開講する。言葉を学ぶだけでなく、易しい日本語で交流できる場所にしようと地元住民と町が一緒に準備。誰もが住みやすい「多文化共生」の拠点を目指す。

 教室設置を提案したのは町内の主婦、筒井仁子さん(64)。5年ほど前から日本語教育の勉強を始め、佐賀市内を中心にボランティア活動にも携わってきた。

 県内には日本語教室が13カ所あるものの、白石町は空白地域。町には昨年11月末時点で150人の外国人が住み、技能実習生が7割を超える。筒井さんの自宅近くにも実習生が暮らしており、「あいさつとかはするけど、深い話までは…。せっかく活動するなら地元でも、と思った」と振り返る。

 町とも協議を重ね、一緒に日本語を教えたり、交流したりする「パートナー」の養成講座を10月から6回実施。高校生から80代まで毎回30人程度が参加した。町も教材費など17万円を予算化。このような形で、日本語教室を協働で設立するケースは県内でも少ないという。町の担当者は「文化や習慣の違いを学ぶことで、生活でのトラブルを減らしたい。町の人にとってもいろんな『気づき』があるのでは」と説明する。

 教室は月2回以上の開催を予定。当面はふれあいプラザ「元気のたまご」を中心に活動し、実習生の受け入れ企業などに案内をしていく計画だ。筒井さんは「実習生は農業や縫製業といった町の産業の担い手になっている。白石を好きになって故郷に帰ってほしいし、同じ町民として地域をつくっていくことができれば」と語る。

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