佐賀県内の官公庁や多くの企業、団体で4日、仕事始め式があり、2018年のスタートを切った。明治維新150年を迎え、オスプレイ配備計画や玄海原発再稼働など国策課題も節目になる一年。トップたちは今年を展望しながら職員らを激励した。

 

■県庁「葉隠の言葉を未来のヒントに」 

仕事始め式であいさつする山口祥義知事=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀県庁は、佐賀市の佐賀城本丸歴史館で仕事始め式を開いた。山口祥義知事は幹部職員約90人を前に、明治維新150年を念頭に「時代の節目にわれわれはどう向かい合うのか、地に足をつけて考えるべき」との認識を示した。「大事の思案は軽くすべし、小事の思案は重くすべし」といった『葉隠』の言葉を解説しながら「維新博でも今の人たちに使われるような葉隠(の言葉)を紹介し、未来のヒントにしたい」と意欲を語った。

 

■佐賀メディカルセンタービル「安心と健康守る拠点に」

完成したばかりの施設で、池田秀夫県健康づくり財団理事長による仕事始めの訓示に耳を傾ける職員ら=佐賀市水ケ江の佐賀メディカルセンタービル

 県立病院好生館跡地(佐賀市水ケ江)に昨年11月末に完成した佐賀メディカルセンタービルも同日から稼働。健診事業を手掛ける県健康づくり財団など入居3団体の職員ら約250人を前に、池田秀夫理事長が「県民の安心安全、健康を守る拠点として、皆さんと一緒に大事に使い育てていきたい」と訓示した。

 ビル内の健診設備の規模は従来施設の1・5倍超で健診エリアが男女別となっている。健診業務は15日から始動する。

 

■県警本部「「県民のため」常に認識を」

約200人の警察職員を前に訓示する逢阪貴士本部長=佐賀市の県警本部

 県警本部では、逢阪貴士本部長が幹部ら約200人に年頭訓示をした。昨年起きた護送車による交通死亡事故や、警察学校初任科生のトランプ賭博の不祥事に触れ、「県民のための警察という原点を常に認識し、治安維持にまい進してほしい」と呼び掛けた。

 今年の重点活動には、後を絶たない交通人身事故や、女性や高齢者らを狙った犯罪の抑止対策など5項目を掲げた。

 

 

 

■玄海町「公務員の立場認識し仕事を」

「人口減をどうやってカバーするのか考えてほしい」と呼び掛ける岸本英雄町長=東松浦郡玄海町

 玄海原発が立地する東松浦郡玄海町では、岸本英雄町長が職員約80人に訓示した。3月に再稼働が見込まれており、「今年は町にとって大きな転換期になる。一人一人が公務員の立場を認識して仕事に取り組んでほしい」と鼓舞した。

 人口減に歯止めがかからない町の現状を課題に挙げ、「人が増えることが町にとって一番大事なこと。人口維持のためには皆さんの力が必要」と協力を呼び掛けた。

 

■JA「政府に先んじ自ら改革を

JA佐賀中央会・連合会の仕事始め式であいさつする金原壽秀会長(中央)。左端は今村雅弘衆院議員=佐賀市の県JA会館別館

 JA佐賀中央会・連合会の合同仕事始め式には、幹部職員約100人が参加し、来賓で自民党の今村雅弘衆院議員も出席した。金原壽秀会長は、政府の規制改革推進会議が進める農業改革の動きをけん制した上で、まずは農協が自己改革を成し遂げる必要性があると強調。「地域の中に農協があって良かったと言ってもらえる年にしなければならない」と力を込めた。

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