修復を終えたキトラ古墳の壁画「玄武」(上・奈良文化財研究所撮影)。2007年の修復時(下・文化庁提供)にあった傷も目立たなくなった

 文化庁は7日、奈良県明日香村のキトラ古墳(7世紀末~8世紀初め)の極彩色壁画のうち、修復を終えた「玄武(げんぶ)」と「青竜(せいりゅう)」、十二支像の寅(とら)などの写真を報道陣に提供した。これで東西南北と天井(天文図)の全5面の修理が終了した。

 「朱雀(すざく)」「白虎(びゃっこ)」、天文図などとともに、色鮮やかな姿でそろった壁画は、今年9月に開館した同村の「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」で保存され、定期的に一般公開される。

 キトラ古墳の壁画は、1983年の発見後、かびなどで劣化したため、石室から剥ぎ取った上で、村内の修復施設で汚れを除去する作業が行われていた。修復を終えた玄武などは7日、同館へ移送された。

 修復を担当した東京文化財研究所の川野辺渉特任研究員は「剥ぎ取り当初と比べ、期待以上にきれいになった。本来の姿になった四神を多くの人に見に来てほしい」と話した。【共同】

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