佐賀市の家具メーカーが出展したシンガポールでの国際見本市。今年は販路開拓に向けた取り組みを一段と加速させる

   ◇…陶 磁 器…◇

 有田焼創業401年目となった昨年は年始めから苦戦が続いたが、秋口から持ち直しの気配が徐々に出ている。全体的に市場の需要に機敏に対応できた商業者が売り上げを伸ばした。設備の老朽化や熟練労働者の退職による人員不足といった課題もあるが、商品開発力の向上など佐賀県の400年事業の成果が出始めたことが光明となっている。

 (百武龍太郎・県陶磁器工業協同組合専務理事)

 経済環境が悪い中、一進一退が続いた。流通経路が多様化する中で、商品の魅力を正確に市場に伝えることがさらに重要になる。2年後に控えた東京五輪需要が本格化する。焼き物の魅力を国内外に発信する好機と捉えたい。400年事業の経験を生かし、商品の企画開発や海外展開などの積極的な取り組みが実を結ぶことを期待する。

 (藤雅友・肥前陶磁器商工協同組合専務理事)

 昨年は4月以降、順調に推移したが、創業400年に沸いた一昨年と比べると、やや減となりそう。客単価の低下や専門店への売り上げ減も気掛かりだ。50、60代の来場者が多く、若年層に焼き物の魅力をアピールすることが今後の業界を支えるために必要となる。ウェブサイトの充実とともに、団地内への集客の仕掛け作りを進めていく。

 (原口秀夫・有田焼卸団地協同組合専務理事)

   ◇…陶   土…◇

 値上げ効果が一段落し、年間を通して前年比微減の月が多かった。長期低落傾向に歯止めが掛からない。窯元や商社では新商品開発が進んだが、波及効果は少なく、高齢化や施設老朽化の課題も残る。東京五輪や和食ブームを追い風に、焼き物の再評価を期待する。ただ、新商品開発の効果が出るのはこれから。注文に対応できる態勢づくりを進めたい。

 (一ノ瀬秀治・肥前陶土協同組合主事)

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