福島のサミットで、他の参加者から贈られた寄せ書きを広げる石川舞香さん=東松浦郡玄海町の玄海みらい学園

復興へ心と心つなぐ

■石川舞香(まいか)さん(15)玄海みらい学園9年

 玄海町の玄海みらい学園9年(中学3年)、石川舞香(まいか)さん(15)は昨年8月、福島県であった被災地復興について話し合うリーダーズサミットに参加した。参加者は地元の中高生や、地元出身の大学生ばかり。福島に縁もゆかりもないのは、石川さんだけだった。
 きっかけは一昨年12月。熊本県であった水俣病について学ぶ研修会に生徒会長として出席した時、福島県の教員からリーダーズサミットに誘われた。水俣も福島も、「そこに住んでいるだけで差別を受けた人たちがいることを知った」と話す。
 福島のサミットで地元参加者から、「一緒に福島を盛り上げよう」などと書かれた寄せ書きを受け取った石川さん。「うれしかった。佐賀でも自分にできることをやりたい」。福島で風評被害に苦しんだ女性を学校に招くよう校長に頼み、講演会を開いた。「風評被害を止めるには、正しい知識を学ぶことが大事」と話す。
 熊本や福島での経験は、進路を考える上で貴重な体験になった。親からは看護師になることを勧められるが、「正直まだ決めてません」とはにかむ。「人の役に立つ仕事に就けたらいいな。被災地を回ってボランティアもしたい」と目を輝かせる。
 


<エール>周囲を引っ張れる人に

 担任の畑島光さん(27)
 困っている人に手をさしのべることができる人。積極的に前に出るタイプではないと思っていたが、生徒会に立候補してから率先して動くようになれた。水俣と福島での研修会に参加して、周りを見る力もついたのでは。被災地に行くことは、なかなか体験できることではない。日本を背負って立てとは言わないが、経験を生かし、自分の周囲を引っ張っていける人になってほしい。 

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