練習前、入念なストレッチで体をほぐす園田勢君=多久市北多久町の中央公園

高校でも陸上の頂点へ

■園田勢(せい)君(14)東原庠舎中央校9年

 多久市の東原庠舎中央校9年(中学3年)、園田勢(せい)君(15)が陸上の長距離を始めたのは中学1年の秋。その年に出場した中学駅伝の3キロ区間で記録したタイムは10分17秒だった。昨年、園田君の3キロの最高タイムは8分48秒。約2年間で1分30秒近くも短縮した。
 中学で入った部活はバレー部。体育の授業で、園田君の走力を教諭が見抜き、駅伝大会出場のためメンバー探しに奔走していた監督に推薦した。「最初、陸上は嫌だった」と園田君は振り返るが、走るたびに記録が伸びることで陸上の魅力に引き込まれていった。昨年の県内一周駅伝の中学生区間では、県ナンバーワンと呼ばれる一学年上の選手を抑え区間賞も取った。
 一方で、挫折も味わった。県代表に選ばれた昨年の全国都道府県対抗男子駅伝では、腰の痛みを抱えながら強行出場。区間40位台とタイムは振るわず、県チームも入賞を逃した。人知れず悔し涙を流した。以降、定期的にクリニックでマッサージを受け、練習前のストレッチは欠かさない。万全の状態で練習に臨み、走力に磨きをかける。
 高校でも陸上を続けるつもりだ。「練習の成果を多久の人に見てもらい喜んでもらえれば」と前向きに語る。



<エール>いつも手を抜かない

 多久RCコーチ・小川朋子さん(42) 練習を試合と見立て、いつも手を抜かないアスリート。昨年の全国都道府県対抗駅伝での大ブレーキが、選手として人間として一回りも二回りも彼を大きくした。常に仲間を引っ張り、逆に仲間も彼を目標として、多久RCのレベルは日ごとに上がっている。これからは全国でも名をはせるトップ選手を目指してほしい。そして、この自然豊かな故郷で鍛えた走力を、多久市民に見せてほしい。

このエントリーをはてなブックマークに追加