スパーリングで組み合う藤瀬夏唯君(左)と永石潤成君=鹿島市の鹿島レスリングクラブ

「国体でV」闘志燃やす

■永石潤成(じゅんせい)君(9)福富小3年、藤瀬夏唯(かい)君(9)江北小3年

 筋肉がぶつかる音に、荒い息づかいが交じる。スパーリングは徐々に熱を帯び、コーチも叱咤(しった)激励する。
 鹿島市の鹿島レスリングクラブ。永石潤成(じゅんせい)君(9)=福富小3年=と藤瀬夏唯(かい)君(9)=江北小3年=はここで週3回、汗をかく。体格は対照的な2人だが、いずれも昨年7月、全国少年少女レスリング選手権大会で優勝した。階級はそれぞれ、男子3年27キロ級と同42キロ級だ。階級は違えど互いに意識し、相手を選んで取り組むスパーリングでも頻繁に声を掛け合う。
 永石君は兄の影響でレスリングの道へ。技の習得は楽しいものの、始めたばかりのころは負けると泣いた。「今も、負ける悔しさは泣きたくなるほど」と自他共に認める負けず嫌い。大きな相手にも「技があれば勝てる」と確信し、ひるまない。「国体で優勝する」と高い目標がある。
 藤瀬君も階級の中では小柄な体格で、相手に合わせて動き、技を繰り出す。クラブの練習がない日も、国体入賞者で審判も務める父の「個別指導」を受ける。「技のかけ方などを細かく教えてくれる」。一方、父は目標でもあり、「国体の順位で超えたい」と小さな闘志を燃やしている。


<エール>好きな気持ち大切に

 鹿島レスリングクラブコーチ・古川基也さん(30) 潤成は技の飲み込みが特に早く、ひときわ練習熱心。夏唯は、押し合いになりがちな階級の中でも技術が光る。小学生のときに勝てていても、中学、高校になると学年別ではなくなり、レベルもぐんと上がる。そんな中で、「1年生だから」と負けるのではなく、1年生でも勝てるような選手になってほしい。そのためにも、レスリングを好きな気持ちを何よりも大切にして。

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