車いすの陸上競技でパラリンピックを目指す内田琢馬君=伊万里市

夢はパラリンピック

■内田琢馬(たくま)君(15)青嶺中3年

 重心が低いレース用の車いすが、下り坂をぐんぐん加速していく。「目の前に地面があって怖いけど、これを克服しないと上のレベルにいけない。トップアスリートは時速60キロ出すんです」。伊万里市黒川町の内田琢馬(たくま)君(15)=青嶺中3年=は、パラリンピックの舞台を夢見て日々練習に励む。
 競技を始めたのは小学2年の時。障害を持つ子どもにスポーツの楽しさを教えるイベントに参加したのがきっかけだった。両親は友達づくりのつもりだったが、レース用車いすの風を切るスピードに魅了された。
 以来、大分県で2カ月に1度開かれる障害者スポーツの教室に通い、指導してくれるトップ選手へのあこがれを強くしていった。
 中学では陸上部に所属し、学校の周りを毎日5キロ走っている。年に数回は各地の車いすマラソン大会に参加し、レース感覚を磨く。昨年は11月の福岡マラソンで優勝。今年の春は京都で開かれる全国車いす駅伝に県代表として出場する。
 目標は10年後のロサンゼルスパラリンピック。「まずは日本代表の強化選手に選ばれるようになること。今は同世代のライバルたちにも負けているので、もっと頑張らないと」
 


<エール>挑戦し続ける姿勢立派

 琢馬君の父・内田禎道さん(50) いろんなことを経験させたいという親の思いに応えてくれ、小さい頃から物おじしないで何にでも挑戦してくれた。私たちにも分からない悩みや苦労もあるだろうが、それを表に出さず前に進む姿勢は我が子ながら立派だと思う。パラリンピックという夢のゴールはまだ遠くにあると思うので、一歩一歩近づけるように頑張ってほしい。この先も彼の挑戦を応援していきたい。

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