「中学生でプロになりたい」と目標を定め、対局を重ねる樋口駿君=佐賀市の日本棋院佐賀中央支部

「変な手」使えるプロ棋士に

■樋口駿(しゅん)君(9)嬉野小3年

 昨年8月、県アマチュア囲碁最強者決定戦の三段大会を制したのは、あどけない小学3年の男の子だった。嬉野市の囲碁教室「塩田GO碁教室」に通う樋口駿(しゅん)君(9)=嬉野小3年。「全国大会で優勝したい」と、県内のベテラン棋士を軒並み打ち負かした自分の力に驚くこともない。
 5歳で教室に通い始め、まもなく開かれた教室主催の大会。兄が準優勝した一方、自身は1勝しかできなかったことが悔しく、他の子どもたちが1年かけて解く詰め碁の問題集を、わずか1カ月で終えた。
 現在は、答えの決まった詰め碁よりも、手が自由な対局に夢中。九州棋院が小中学生を集めて月に1回開いている福岡の教室で助言された通り、自宅で毎日、インターネットを使った1日最低3回の対局を日課にしている。憧れの井山裕太碁聖の棋譜を並べ、相手を惑わす「変な手」を見つけ、それがどう生きるかを考えるのも楽しい。
 実力は四段相当。正しい手が「なんとなく」で瞬時に分かる「早見え」で、どんどん攻めていくのが持ち味だ。目標は「中学生でプロになりたい。井山碁聖のような、相手がびっくりするような手を使える棋士に」。
 

<エール>好きでたまらない感じ

 「塩田GO碁教室」代表・行武登さん(77)

 とにかく囲碁が好きでたまらないという感じだ。漢字も読めないうちから、振り仮名を頼りに問題をみるみる解いてしまっていた。9路盤、13路盤、19路盤と上がるのもあっという間で、三段までも早い段階で来た。まだ感覚的に石を置いているかもしれないが、これから筋道立てて考える力がついていくだろう。手や展開が比較できるようになると、本当に強くなる。どこまで伸びるか楽しみだ。

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