九州電力は7日、定期検査で運転を停止している川内原発1号機(鹿児島県薩摩川内市)の営業運転再開に向けて、8日夜から原子炉を起動すると発表した。新規制基準下で、定期検査のために停止した原発を稼働させるのは初めて。脱原発を掲げる鹿児島県の三反園訓(みたぞのさとし)知事は事実上稼働を容認しており、九電は当初からの予定通り営業運転に向けた準備を進める。

 九電によると、8日午後9時半から原子炉内の制御棒を引き抜き、核分裂を起こす。11日に発電を再開し、原発が正常に稼働しているかを原子力規制委員会が確認する「総合負荷性能検査」を経て、来年1月6日に営業運転に復帰する。

 九電によると、定期検査と並行して進めている「特別点検」も、10項目中9項目が7日までに終了。熊本地震の影響で原子炉容器などの設備に異常がないことを確認した。稼働後の11日に残る1項目の点検も終える予定で、早ければ年内にも点検結果を県に伝える。

 三反園知事は、7月の知事選で原発の一時停止を公約に掲げ当選。運転再開の延期を要請するかが注目されてきたが、1日の定例県議会で「私に原発を動かすかどうかの(決定をする)権限はない」と強調するなど、事実上稼働を認めている。

 1号機は10月6日から定期検査に入った。2号機の定期検査は今月16日から始め、来年2月27日まで発電を停止する。【共同】

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