前方の車を追い立てるように走行する「あおり運転」の社会問題化を受け、佐賀県警が取り締まりを強化する姿勢を示している。県警が今年、あおり運転を含む道交法違反の「車間距離不保持」で摘発したケースは11月末までに7件。死亡事故につながる恐れもあるため「悪質なケースは厳しく取り締まる」と話している。

 あおり運転を巡っては、神奈川県の東名高速道路で6月、ワゴン車の夫婦が後続車にあおられて停止させられた後、大型トラックに追突され死亡する事故が発生。同様の危険運転が各地で相次いでいる実態が明らかになってきている。

 県内で車間距離不保持で検挙されたのは主に高速道路での摘発だった。今年は7件にとどまっているが、昨年1年間は50件に上る。

 全てがあおり運転による摘発ではないものの、県警交通指導課は「トラブルは起きている」と説明する。今年11月には神埼郡吉野ヶ里町の国道34号で、軽乗用車を運転していた男が、前を走っていた車との距離を詰め、運転手の男性と口論になり、顔を殴ったとして傷害容疑で逮捕された。

 同課は「相手の身になって、落ち着いて運転を」と安全運転を促す。また、後続車にあおられた際の対応については「無視して車線を変更することが第一」とした上で「しつこくあおってくる場合は、ハザードランプを点灯させて路肩に止めるなど状況に応じて対応してほしい。高速道路の場合は、最寄りのサービスエリアなどに避難を」と呼び掛けている。

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