佐賀市が再整備するJR佐賀駅北側の市道三溝線。県アリーナへのアクセス道になる=佐賀市駅前中央

 2023年の佐賀国体を見据え、県総合運動場(佐賀市日の出)にアリーナを設ける県の計画と連動する形で、佐賀市はJR佐賀駅とアリーナを結ぶ市道の再整備に乗り出す。施設完成後は歩行者が増えるとみており、片側2車線を1車線に減らして歩道を拡幅するかどうかを検討する。駅からアリーナは1・4キロメートルあり、徒歩で約18分。市道は「歩きたい道」に生まれ変わるか―。

 県は、陸上競技場南側の駐車場にアリーナを新設する。バスケットボールコート3面分の広さを確保し、観客席は6千席以上(固定席4千席以上)の規模で、22年度のプレ大会までに完成させる予定。プロスポーツやコンサートなど多目的な利用を目指す。

 市は、佐賀駅周辺整備構想の中で駅北側の市道三溝線(約900メートル)の整備を掲げる。現状は片側2車線で、両側に自転車も通行できる歩道がある。市道は全幅20メートルで、歩道幅は約3・3メートル。通勤・通学の時間帯は、歩行車と自転車の通行量が増える。アリーナ完成後、人通りはさらに増えると予測する。

 10月11日午前7時から12時間の交通量調査を市が実施したところ、自動車は最少地点で4251台、最多地点で8036台だった。「自動車の交通量は(片側2車線の)交通容量に対して余裕がある」(市駅周辺整備構想推進室)という。

 地域住民の意見も聞きながら、具体的な整備方針を検討する。仮に歩道を広げる場合、車線を減らしてスペースを確保することになる。地元との協議状況にもよるが、来年度には、車線を減らして影響を確認する社会実験も視野に入れる。

 複数の市議からは「駅からアリーナまで歩く人が多いとは思えない」との声も。市議の1人は「駅周辺整備で、『ここが変わった』と目に見える場所が欲しいのでは。駅北側は、この市道整備が目玉になる」と注目する。

 市の担当者は「車線減と決めているわけではなく、整備方針の検討はこれから」と強調した上で、「歩けない距離ではなく、どのような道路、周辺状況になるかで歩行者の感じ方は変わる。歩きたいと思わせる仕掛けを考え、整備したい」と話す。

このエントリーをはてなブックマークに追加