決勝・サガン鳥栖U-15-FC東京U-15深川 延長後半ロスタイム、鳥栖FW坂口眞汐(4)が間接FKのこぼれ球を押し込み、2-2とする=東京都の味の素フィールド西が丘(C)S.D.CO.,LTD.

 起死回生の同点弾を決め、勢いを持ち込んだPK戦。サガン鳥栖U-15の7人目、FW坂口眞汐がゴール右隅にPKを突き刺すと、選手たちに歓喜の輪が広がった。8月のクラブユース選手権に続く日本一の栄冠。殊勲の坂口は「チーム全員が最後まで諦めずに戦った。最高です」と劇的勝利の喜びをかみしめた。

 延長後半6分に勝ち越され、残りはわずかだったが、選手たちは諦めなかった。ロスタイム、相手GKのボール保持が長すぎると判断され、鳥栖はペナルティーエリア内で間接FKを獲得。相手選手のほとんどがゴール前を固める中、DF千代島瞬のこん身のシュートのこぼれ球を瞬時に反応した坂口が押し込むと、チームは完全に息を吹き返した。

 「追われる立場になっても、挑戦者の意識を持って戦う」。秋以降も選手たちは厳しい練習に真摯(しんし)に向き合ってきた。この日は今大会無失点で勝ち上がってきたFC東京深川から2得点。持ち前の早い攻守の切り替えと球際の強さを随所に見せつけた。

 「ここがゴールではない。この勝利が将来にプラスに働くように、しっかりやっていこう」と田中智宗監督。全国2冠を成し遂げた選手たちに優しいまなざしを向けた。

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