佐賀県医療センター好生館の外観(2015年1月撮影)

 佐賀県医療センター好生館(佐賀市嘉瀬町)は28日、看護師や技師ら880人に未払い分の残業代など約計5億6千万円を支給することを明らかにした。賃金の一部を支払っていなかったとして4月、佐賀労働基準監督署から労基法違反で是正勧告を受けていた。支給日は29日。調査は継続しており、医師ら約700人分が確定していないことから、残業代の未払い額はさらに膨らむ見通し。
 好生館によると、勧告を受けて在職者1100人と退職者、計1540人を過去2年分にわたり調査した。1人の残業代が100万円単位になる事例も見つかった。未払い分支出には好生館が持つ資産のうち現金預金部分(2016年度、132億5千万円)を充てるため、「経営への影響はない」と説明する。
 医師や連絡先が不明な元職員の未払い分は「来年2月をめどに支給する」と説明している。
 今後、時間外勤務の事前申請と勤務実態のずれが生じないようにICカードを導入し、2月頃から出退管理を本格的に稼働する方針。時間外勤務を減らすため「国が進める働き方改革を受け、看護師や技師の増員計画を立て、採用活動をしている」と話す。
 同時期に労基署から是正勧告を受けた嬉野医療センターは「年度末をめどに調査を終了する方針」という。

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