「検診が始まった経緯を知らないのはおかしい」と指摘する玄海原発対策住民会議のメンバー(右側)=東松浦郡玄海町役場

 玄海原発周辺の住民を対象にした北部地区住民検診を巡り、東松浦郡玄海町は27日、調査結果の公表を求める市民団体の質問に回答した。検診が始まった経緯について、町は「当時の資料が残っておらず分からない」と答えた。

 唐津市や玄海町の住民でつくる「玄海原発対策住民会議」が11月、21項目を質問していた。「調査実施の提案はどこからあったのか」の問いに、回答書は「詳細は存じ上げません」としている。

 住民会議は「公金を使ったのに検診を始めた理由を説明できないのはおかしい」と指摘。玄海原発1号機が稼働する2年前の1973年に検診が始まったことに触れ、「調査の目的は放射能の影響調査では」とただしたが、回答内容を説明した町側は「当時の資料がなく、分からない」と答えた。検診記録を保有する唐津東松浦医師会への資料請求には「検討したい」と述べるにとどめた。

 検診は2010年までの37年間、玄海町北部地区と唐津市鎮西町串地区の住民を対象に医師会が実施した。延べ5千人が受診している。

このエントリーをはてなブックマークに追加