職員による不祥事を謝罪するJAさがの大島信之組合長(左)と楠泰誠常務=佐賀市の佐賀県JA会館

 JAさが(本所・佐賀市、大島信之組合長)は27日、佐城地区中央支所園芸部の課長代理だった男性職員(47)が、担当していた作物部会名義の通帳から本来農家に支払うべき出荷奨励金約2850万円を着服していたとして、6日付で懲戒解雇したと発表した。

 JAさがによると、元職員はJA佐城川副中央支所(当時)に営農指導員として勤務していた2005年6月から、農家が作物を出荷するごとに市場から支払われる奨励金を、入金された部会名義の口座から無断で払い出し、着服した。07年4月の異動後も部会の担当を続けて通帳と印鑑を管理し、14年4月までに計86回引き出した。部会員は奨励金が支払われていることを知らなかったという。

 着服した金について元職員は、株取引で生じた損失の穴埋めや遊興費などに使ったと説明しているという。家族や親族による全額弁済の見通しが立っており、刑事告訴は見送る方針。

 JAさがでは今年7月、とすにし支所の30代元職員が1億円超を着服するなど3件の不祥事が発覚した。この中には生産者団体の口座からの着服も含まれていたことから、類似のケースがないか、管内の約3200に上る団体名義の通帳の管理状況を総点検する中で新たな不正が判明した。

 今回の不祥事を受け、JAさがは、大島組合長が役員報酬20%を3カ月、自主返納するのに加え、他の常勤理事9人も役員報酬を5~15%自主返納することを決めた。過去の常勤役員にも役職に応じて報酬の一部返納を求めるという。

 会見した大島組合長は「再発防止対策を着実に実践し、二度と不祥事が発生しないように役職員一丸となって信頼回復に努めたい」と謝罪した。

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