玄海原発再稼働同意撤回などを求める要請書を手渡す石丸初美代表(左)=佐賀県庁

 九州各地の反原発団体が26日、山口祥義知事宛てに玄海原発3、4号機(東松浦郡玄海町)の再稼働同意撤回を求める要請書を提出した。山口知事が4月に同意して以降、火山リスクに基づく運転差し止めの仮処分決定や大手鉄鋼メーカーのデータ改ざんなど、原発を取り巻く環境が変化したことを受けた。県独自の専門委員会を常設し、問題の検証と県民への説明をすることも求めた。

 要請書を出したのは、玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会(石丸初美代表)など30団体(賛同3団体を含む)。

 要請書では、阿蘇カルデラからの距離が玄海原発と伊方原発(愛媛県伊方町)で共に130キロで、玄海原発も火砕流が到達する可能性が否定できず、「立地不適」になると指摘。専門家による火山影響の検証委員会開催を要望した。また、神戸製鋼所のデータ改ざんに関し、原子炉建設当初にさかのぼり、切れ目なく調査することを県が九電や国に要求するよう求めた。

 対応した県原子力安全対策課は「できるだけ早く文書で回答する」と応じた。石丸代表は「住民の不安を払拭(ふっしょく)するのが県の務め。同意後に問題が起きたのだから、即座に検証するべき立場」と訴えた。年明けに九電と国にも同様の要請をする。

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