宿泊施設として無許可で営業していた「うたがきロッジ」(左)と「うたがき研修センター」=杵島郡白石町堤の歌垣公園内

 杵島郡白石町の歌垣公園内にある町の研修施設「うたがき研修センター」と「うたがきロッジ」が、本来なら保健所の許可が必要な「簡易宿所」であるにも関わらず、昨年6月まで無許可で営業していたことが分かった。無許可の期間は少なくとも合併後10年で、供用開始以来とすれば21~27年になる。町は「簡易宿所に該当すると思っていなかった」と釈明し、必要な飲料水の給水設備を設置、近く営業許可を申請する。

 町議会一般質問で、9月に利用客の宿泊希望を断った経緯を問われ、町が明らかにした。

 町産業創生課によると、研修センターは1988年、ロッジは95年に旧白石町が開設。合併後は研修センターが3240円、ロッジは4320円(いずれも町民料金)の宿泊料で営業していた。2014年は計7件の利用があった。

 昨年6月、消防の聞き取り調査で「簡易宿所に該当しないか」と指摘を受け、杵藤保健福祉事務所に確認したところ、該当することが判明した。町は宿泊利用を中止し、今年8月、営業に必要な飲用水の給水装置を設置した。

 旅館業法は、山小屋やユースホステルなどを簡易宿所と定義している。町産業創生課は「旅館業法について認識不足だった」と陳謝しつつ、「(無許可営業は)合併以前からとみられ、無許可なのに誤って徴収した総額などは分からない」として宿泊料の返還などは考えていないという。

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