国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門からの排水に関し、国が排水予定情報をなるべく早いタイミングで休日にも漁業者に知らせるよう、提供方法を改善したことが25日、分かった。これまで予告は排水の約2時間前で、休日には情報提供されていなかった。漁業者は調整池からの排水が漁場環境の悪化と因果関係があると指摘している。

 農林水産省によると、排水門は長崎県が24時間365日体制で管理している。排水予定情報は長崎県から九州農政局にファクスで伝えられ、そこから佐賀県が防災情報配信システム「あんあんメール」で一斉配信するとともに、県有明海漁協にファクスしている。

 今後は、休日や年末年始でもメールを使って情報提供する。できる限り早いタイミングで予告するように努めるといい、具体的に長崎、佐賀両県と九州農政局で対応を調整していく。

 先週末に試行し、日曜日の24日午前4時に排水した情報は、22日午後7時に佐賀県側に伝えられ、あんあんメールで配信された。

 調整池からの排水を巡っては、大量の排水が赤潮の発生や養殖ノリの色落ち被害と関係しているとして、漁業者らは今月18日に抗議の海上デモに踏み切った。県有明海漁協も同日、九州農政局に対し、排水情報の事前提供や小まめな排水を長崎側に指導するよう求める要望書を提出した。

 漁協の徳永重昭組合長は「以前から要望してきたことで情報提供の改善はありがたい。今後は排水のルール化にも対応してほしい」と話す。

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