多良川流域で落成した小水力発電所=藤津郡太良町中山地区

多良川流域で落成した小水力発電所。施設内が関係者に公開された=藤津郡太良町中山地区

 多良岳中腹に位置する藤津郡太良町中山地区で多良川を利用した小水力発電所が完成した。年間で一般家庭210世帯分に相当する量を発電し、来年2月に稼働を始める。地元還元を重視した枠組みとして、地区の老朽化した農業用水路の改善を実現、施設の管理は住民への委託で運営する。

 日本国土開発(東京)が再生可能エネルギーの普及を目指し小水力発電に初めて取り組んだ。同社幹部に太良町出身がいる縁で、2014年から水量調査を始め、多良岳の整備された森林や水質の良さを勘案し適地だったという。

 発電所名は「アンビックス太良」で、施設は鉄骨平屋建て約65平方メートル。最大出力199キロワットで九州電力に売電する。20年間稼働する予定で総工費は約2億2千万円。農業用水路の一部を活用して取水口と送水管を施工し、水路内には新たにパイプラインを整備した。

 24日は落成式があり、岩島正昭町長や地権者など25人が出席した。岩島町長は「清掃や点検業務での地区収入も生まれる。地元が助かる形でありがたい」と述べた。

このエントリーをはてなブックマークに追加