「唐船城築城800年記念学習会」の様子

 先月は来年の明治維新150年プレ企画、有田町歴史民俗資料館の「知っているようで 知らない 明治」展について触れたが、今回は来年の有田のもう一つの節目、唐船城築城800年。これについても、今後さまざまな記念事業を計画している。

 以前も触れたが、現在の有田町域全体を一体的に治めたのは、平安時代末期の有田氏が最初である。この有田氏の拠点が唐船城。鎌倉時代の1218年ごろまでに築かれ、以来、徳川幕府による1615年の一国一城令で破棄されるまで、治世の拠点として、また、有田のランドマークとして機能していた。ただ、有田ではそれ以後400年近くも城のない時代が続いたため、今ではその存在すら忘れられてしまった感は否めない。

 そこで、まずは有田氏や唐船城の周知を図るため、12月17日に、郷土史家の池田徳馬氏をお迎えして、学習会を開催した。当初50人程度の予想を、町の内外から120人ほどもお集まりいただき、会場が満杯という盛況。もちろん、旧西有田町の町史も手がけられた池田氏の知識は他に追随を許さないところで、有田氏の動静や関連するさまざまな伝説など、あらためて、「知っているようで 知らない 唐船城」について、認識を新たにしたところである。次回は来年3月24日(土)に、日本の城郭考古学の第一人者、奈良大学の千田嘉博教授をお招きして講演会を開催する予定である。(有田町教育委員会学芸員・村上伸之)

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