福井尚寿副館長の開設を聞きながら佩川の作品を観覧する来場者=佐賀市の県立博物館

開会式で「釈菜の舞」を披露する多久高の生徒=佐賀市の県立博物館

 幕末佐賀で教育、詩文、書画など多彩な分野で才能を発揮した草場佩川(はいせん)(1787-1867年)をテーマにした展覧会が22日、佐賀市の県立博物館と多久市郷土資料館の2会場で開幕した。代名詞の墨竹画をはじめ漢詩、肖像画などから佩川を深掘りする。2月4日まで。

 

 佩川は現在の多久市に生まれ、10代の頃から頭角を現す。朝鮮通信使への幕府応対に参加した際は、詩文、書画の才能が「奇才」としてたたえられた。教育者として弘道館で佐賀藩の発展を支えた人材を育成。維新直前に没した。没後150年に、来年3月開幕する肥前さが幕末維新博覧会のプレ企画展として開く。

 21日には開会式があり、多久高校の生徒が多久聖廟(せいびょう)で孔子に奉納する「釈菜(せきさい)の舞」を披露。山口祥義知事が「佩川研究のきっかけになれば。ここから続く、来年の維新150年も心に残るものにしたい」とあいさつした。

 式後に参加者は、墨竹画や漢詩、肖像画など、佩川の作品を鑑賞。舞を披露した多久高2年の内田千穂さん(17)は「繊細な絵が印象的。佩川の多才さが分かった。多久がこういう人を生んだということを、みんなに知ってほしい」と感心していた。

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