御船山をバックに幻想的な世界を描いた水面ドローイング=武雄市の御船山楽園、7月13日撮影

 ウルトラテクノロジスト集団チームラボ(東京都)が御船山楽園(武雄市)で展開していたデジタルアート展が、世界で最も歴史のあるアートウェブマガジン「デザインブーム」によって、2017年のトップ10インスタレーション(場所や空間全体を作品として体験させる芸術)に選ばれた。10年前には年間約9千人と落ち込んでいた御船山楽園の来場者数は、今年30万人を超えた。最先端の技術と伝統の庭が融合した展示が、国内外から観光客を呼び込む起爆剤となっている。

 選ばれたのはチームラボが今年10月まで同園を舞台に開いたデジタルアート展「かみさまがすまう森のアート展」。人の動きに合わせて変化するCG作品など14点を設置して自然とアートの融合に挑戦し、3年目を迎えた。アメリカのCNNテレビなど世界中のメディアで取り上げられ、伝統的な庭に新たな価値を加えている。

 同サイトは1999年にイタリアで創刊され、世界中のアートや建築、デザイン関連の出来事を紹介している。同展はサイトが毎年選ぶトップ10インスタレーションの中で世界的アーティストと肩を並べ、「通常のアートショーの概念を覆す」展示として紹介された。

 チームラボ広報は「佐賀は初めて大規模展を開いた場所で、思い入れがある。展示が世界中の人が佐賀に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話す。企画に携わった御宿竹林亭の小原嘉久代表(42)は「来年も同じ規模で計画していきたい。世界で評価を受けたことは、次に向かう原動力になった」と喜びを語った。

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