構想段階から規模を縮小して建設する方針を確認した検討委員会=鹿島市役所

 老朽化した市民会館を建て替える計画を進めている鹿島市は、基本構想段階の建設費30億円の財源確保のめどが立たないとして施設規模を縮小することになった。建設費を20億円規模に圧縮し、新市民会館を3階建てから2階建てに変更、多目的ホールやカフェテリアの併設を見送る。完成時期も当初の2019年度から遅れ、市は「工期は未定だが19年度中の着工を目指す」という。

 識者や区長会長らでつくる検討委員会(中村雄一郎座長、10人)は今年8月から見直しを論議し、20日の4回目会合で、規模縮小で合意した。15年3月に作った構想は、3階建て延べ床面積5千平方メートルを現地建て替えし、建設費の概算は約30億円だった。申請を予定していた国の補助金が減少することが分かり、見直しを余儀なくされた。

 市は新たな財源について公共施設を集約することで交付税措置がある起債を活用する方針を示し、集約する施設には市民俗資料館を候補に挙げている。

 2階建てへの変更に伴い、延べ床面積は現会館と同規模の約2650平方メートルに半減する。大ホールの客席数(700席)を重視し、多目的ホールやカフェテリア、リハーサル室などを計画から削除した。エイブルとの連絡通路は維持する。

 市総務課によると、現会館は築50年が経過し、近年は天井が剥がれたり、空調や照明設備の修理が生じたりしている。19年3月で閉館した後は当面、隣接する交流施設「エイブル」や近隣市町の施設を紹介する。

このエントリーをはてなブックマークに追加