金塊約206キロを5月末に小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、日本人や中国人計9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で、主犯格とされる会社員山崎竹助被告(66)=青森県むつ市=の被告人質問が20日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)であった。山崎被告は「俺は手を引くという話を(中国側に)した」と述べ、共謀を否定した。

 小型船の購入を昨年、被告に持ち掛け資金を出したのは、中国側の首謀者とつながっている東京在住の関係者らと主張した。当初は中国側と組んでナマコやアワビを加工して輸出する計画があり、船は原料の輸送に使う予定だったと説明した。船長の斎藤靖昭被告(50)=同罪などで公判中=名義で船を購入したという。

 検察側の主張では、山崎被告は船を購入した昨年8月までに密輸の実施を決定した。一方、山崎被告は、密輸の計画は今年4月上旬に東京の関係者から初めて持ち掛けられ、首謀者らからも誘われたが、「捕まったら誰が責任を取るんだ」などと断ったと強調した。

 5月末の事件当時、洋上の船から被告の携帯に電話があったことは認めたが、「声はするが中国語で聞き取れなかった」と述べた。

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