車いす体験で生徒を手助けする大谷桃子さん(左)=吉野ヶ里町の東脊振中

「障がいを乗り越えて」をテーマに講演した西九州大の大谷桃子さん=吉野ヶ里町の東脊振中

 車いすテニスプレーヤーでシングルスの国内ランキング2位の大谷桃子さん(22)=西九州大2年、佐賀市=が19日、吉野ヶ里町の東脊振中(三上智一校長)で「障がいを乗り越えて生きる」をテーマに講演会を開いた。全校生徒や保護者など約200人が聴講し、大谷さんは「障害者との間に壁をつくる必要はない。友達になる気持ちで接してもらえたら」と訴えかけた。

 大谷さんは講演会で「コートの広さは健常者と同じだが、2バウンドまでに返球すればいい」と競技について説明。「(海外には)みそ汁のインスタントなどを持っていく」など、国内外の遠征での経験や苦労話なども紹介した。

 さらに「右足は全く動かない。右手の握力は0・5キロでペットボトルのふたは器具を使わないと開けられない」と自らの障害を明かした。そんな中で、世界ランキングを20位台まで浮上させ、3年後の東京パラリンピックを見据える大谷さん。「挑戦するには勇気が必要。みんなも夢をあきらめずに周りを説得して、応援してもらえるようになって」とエールを送った。

 講演会は同校が年に2回開いている人権集会に合わせて実施。生徒たちは車いすの乗車も体験した。3年生の中本駿希さん(15)は「障害はひとごとではなく、自分の事だと考えなければいけないと改めて思った」と感謝した。

このエントリーをはてなブックマークに追加