新聞に目を通す唐津西高1年の山田梨奈さん=唐津市の同校

「いっしょに読もう!新聞コンクール・高校の部」の全国の部で激励賞を受賞した小城高2年の吉田理子さん=小城市の小城高校

 日本新聞協会主催の第8回「いっしょに読もう!新聞コンクール」で、佐賀県内から小城高2年吉田理子さん(16)と唐津西高1年山田梨奈さん(16)が奨励賞に選ばれた。それぞれ新聞記事で気になった受動喫煙防止と子どもの貧困問題をテーマに、社会、そして個人としてどう向き合うか、思索を巡らせた。

 吉田さんは、政府が受動喫煙防止に向けて策定した健康増進法改正案について報じた佐賀新聞の記事を選んだ。家族の喫煙や友人らと利用するファミリーレストランでの分煙などから身近に感じ、「さらに考えてみよう」と思ったという。

 記事で東京五輪に向けて法整備を急いでいることを知り、「喫煙者は受動喫煙を重く捉えていない。規制は簡単ではないが、喫煙する人がもっと周りへの配慮を心掛けていくべき」と感じた。

 喫煙者の父親とも意見を交わした。「喫煙者にはきついこともあるけど、日本全体で規制することはいいこと」。父の言葉から前向きな姿勢を感じ、両方の立場を知ることで、自分の意見を深めることができた。

 ニュースはテレビで見ることが多いという吉田さん。コンクールに参加し、「新聞は何回も読んで自分の考えを深められる。考えの幅を広げるためこれからも読んでいきたい」と思いを新たにした。

 

 

 

 山田さんは新聞の第1面を開いた時、「子の貧困7人に1人」という見出しに思わず目が止まった。自分のクラスに置き換えると「5、6人が貧困状態にある」ことになり、身近な問題として受け止めた。

 記事には「ひとり親世帯の貧困率が50%」という分析もあり、所得向上や就労支援が必要と考えた。友人も同じ意見で、コンクール応募用紙には「誰もが普通で平凡な最低限の生活を送れるよう自分にできることをやりたい」と結んだ。

 子どもの貧困問題は知ってはいたが「記事を読むまでそんなに深刻だとは思わなかった」と言う。将来の夢は管理栄養士。「小さな子からお年寄りまで一人一人の立場に立って同じ目線で考えることができるよう、時間をつくって新聞にも目を通したい」と話す。

 

学校賞に唐津西、小城

 「いっしょに読もう!新聞コンクール」では佐賀県NIE推進協議会が今回から独自の「県NIE推進協議会賞」を設け、学校賞に唐津西高と小城高を選んだ。

 NIE実践指定校2年目の唐津西高(鶴田英二校長)は夏休みの課題として、生徒約580人全員がコンクールに応募した。公民担当で図書研修部の福山智亮教諭(25)は「読書が好きな生徒は多いが、現代社会については疎い。社会に関心を持ち、自分の意見を持てるようになる第一歩として、新聞を活用していきたい」と語った。

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