神埼消防署の井上良則署長(右)から感謝状を受け取る志岐テルさん=神埼市の同署

 人命救助活動を手助けしたとして、神埼消防署は18日、神埼市千代田町の元看護師、志岐テルさん(84)に感謝状を贈った。志岐さんは「1秒でも早く。ただそれだけを意識して、当たり前の事をしただけ。こんな表彰をしてもらうとは思ってなかった」と話していた。

のどつまらせた女性に応急処置

 11月27日、同市内の福祉センターでデイサービス利用者の女性(77)が食べ物をのどに詰まらせて意識を失ったのを、その場に居合わせた志岐さんが発見。施設の職員とともに気道内にある異物を取り除くため背中をたたくなどの応急措置で女性の呼吸を回復させ、命を救った。

 2003年まで約50年間看護師として医療現場で活躍してきた志岐さん。今は現役を退き、2年ほど前から「いろんな人と交流できるから」と近所の友人に誘われデイサービスに通っている。目の前で起きた突然の出来事にも、看護師のスキルが生きた。「『この人を亡くならせたらいかん』という気持ちで、とにかく息をさせて脳に酸素を送る事だけを考えた」。医療現場で長年培ってきた経験や知識で瞬時に最善の判断を下した。

 小学生のころにも水難救助で2人を助けたことがあるという志岐さん。感謝状贈呈式で、井上良則署長は「女性は志岐さんがその場に居合わせたから助かった。高齢の方でも人命救助ができる見本になった。とても感謝している」とし、「何かできると率先して手を施してくれた勇気が素晴らしい」と敬意を表した。

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