えー、毎度ばかばかしい噺(はなし)を一つ。花屋の店先で「いらっしゃい、何にしましょう」「バラを一輪ください」「すみません、うちはバラ売りはしてないんです」◆こんな小噺や古典落語を、先日あった佐賀市少年の主張大会の余興で披露したのは、高木瀬小「落語クラブ」の子どもたち。大受けだったのは言うまでもない。学校で落語を取り入れる動きが出ているのは、古典の良さを見つめ、表現力を養う狙いがある◆同小で指導するのは佐賀大落語研究会出身の3人。石橋一徳教諭と校区に住む60代の落研OB2人である。昨春発足し、クラブ活動の時間に17人が取り組む。1回45分の年8回だが、子どもたちは昼休みに自主練習もする熱心さだ。先生たちがネタを作り、口調から身ぶり手ぶりまで、所作を一対一で教える◆アナウンサー志望や、しゃべるのが苦手な子など入った動機はさまざま。校区の文化祭など出番をこなす中で自信をつけていく。子どもたちに笑顔が増え、技を持ったことでクラスに溶け込め一目置かれる存在に。笑われていた子が笑わせる子に変化するという。居場所が見つかるのである◆そこで一席。「君は、よほど生姜(しょうが)が好きなんだね」「どうして?」「だって全身から生姜のにおいがするから」「小学生(しょうがくせー)だからだろ」。お後がよろしいようで。(章)

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