玄関に「鼓の胴の松飾り」を設置する保存会の会員ら=佐賀市の佐賀城本丸歴史館

 佐賀市城内の佐賀城本丸歴史館に15日、佐賀の伝統的な正月飾り「鼓の胴の松飾り」が設置された。同館では2004年の開館以来、毎年正月時期に行い、今年もこだわりの爽やかな黄緑色の松飾りができた。1月15日まで飾る。

 鼓の胴の松飾り保存会(江崎敏貢会長)は9月頃から、材料になる稲わらの準備を始めた。この日は8人で高さ80センチ、幅120センチ、重さ40キロの松飾りを同館の玄関に飾り付けた。

 松飾りは1638(寛永15)年に佐賀藩で始まった。島原の乱で謹慎処分を受けた初代藩主・鍋島勝茂が12月29日に処分を解かれ、急きょ米俵のわらなどで作らせたところ、評判が良かったために根付いたとされる。

 保存会は伝統の技を継承しようと教室を開いていて、24日にも蓮池公民館で予定している。事務局の糸山豊さん(70)は「稲は害虫の被害にも遭ったが『今年もいいね』と言われると苦労も吹き飛ぶ」と笑顔を見せていた。

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