少年補導員制度発足50周年を記念してステージ上では県警音楽隊による演奏や大学生によるよさこいソーラン節のパフォーマンスが披露された=小城市三日月町の「ドゥイング三日月」

 県少年補導員制度が発足して50周年を祝う記念式典が16日、小城市三日月町の「ドゥイング三日月」で開かれた。会場には県警から委嘱を受けた各地区の補導員約250人が集まり、半世紀に及ぶ制度の活動を振り返るとともに、SNSを通した青少年犯罪など、社会情勢で変化する新たな取り組みの必要性に理解を深めた。

 逢阪貴士県警本部長は、女子高校生ら9人が犠牲になった神奈川県座間市の殺人事件を例に引きながら「SNSで見ず知らずの人に犯罪に巻き込まれるなど、青少年の規範意識を向上させるためには、補導員の力添えが必要」と訴えた。

 県少年補導員連絡協議会の野田豊秋会長は「この制度は団塊の世代が青春時代につくられた。社会情勢が大きく変化しており現在の青少年の犯罪は当時とは大きく異なっている。青少年は街からいなくなり、ネット社会に依存し犯罪に巻き込まれている」と強調した。

 式典ではこのほか、補導員と非行から立ち直り社会人になった20代女性らとのパネルディスカッションもあり、「制度では子どもへの支援も大切だが、同じくらいに親へのケアも不可欠」と今後の取り組みについての意見を交わした。

 県警によると、委嘱を受けた県内の少年補導員数は661人で、このうち約40人は少年指導員を兼ねている。

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