全校生徒の前で、平和な日本を作ってもらいたいと訴える清水誠一郎さん(右奥)=佐賀市の佐賀商業高校

 高校生を対象とした「命の大切さを学ぶ教室」(県警本部など主催)が11日、佐賀市の佐賀商業高で開かれた。全校生徒と職員ら約750人が、殺人事件で長女を亡くした清水誠一郎さん(47)=熊本県在住=の話を聞き、命の尊さを考えた。

 清水さんの長女心ちゃん(当時3歳)は6年前、スーパーマーケットのトイレで男子大学生(当時20歳)に殺害され、翌日、近くの用水路で遺体で発見された。今でも心の傷はふさがることはないという清水さんは「子どもを守れなかったことで、父親として、犯人より自分を憎んでいる」と心の内を語った。

 講演の最後には、涙ぐみながら心ちゃんが生きた3年間を記録した写真や映像を見せ、「将来、日本を安全な国にしてください。大人になった時、人を助けられる人間になってください」と呼び掛けた。

 講演を聞いた1年生の香田那津希さん(16)は「泣きそうになった。命は一つだけど、一つの命にみんなの思いが込められている」と命の大切さをかみしめていた。

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