嬉野市議会(定数18)は定例議会最終日の15日、市への来訪者に対するもてなしを地域ぐるみで推進する理念を盛り込んだ「市おもてなし条例」案を賛成多数で可決した。全国の観光地で同様の条例制定が進んでおり、県内自治体では初めて。

 条文では市と市議会、市民が、全ての人に対し協働でもてなしを推進することを基本理念と位置付けた。もてなしの総合的な施策や、市民の取り組みへの支援などを市の役割と定め、議会はもてなしの心を育む地域づくりに向けた施策を立案する。市民は「来訪者を温かく迎え、地域、職場、学校などあらゆる場でもてなしに努める」とした。

 市議会は2年前から準備を進め、三重県尾鷲市など先進地も調査した。嬉野温泉観光協会や塩田津町並み保存会と意見交換し、条例案の意見公募も実施した。

 13日に総務企画常任委員会の辻浩一委員長ら4人が発議した。15日の討論では、「憲法の内心の自由に反する恐れがある」などの反対意見も出たが、採決の結果、賛成12、反対4だった(1人は本会議欠席)。辻委員長は「インバウンドも含め、観光客が市民と触れ合う機会も増える中で、市民のもてなしを意識付けの面から後押ししたい」と話した。

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