今年5月末、金塊約206キロを小型船で唐津市鎮西町の名護屋漁港に密輸したとして、日本人や中国人計9人が関税法違反(無許可輸入)などの罪に問われた事件で、主犯格とされる会社員山崎竹助被告(66)=青森県むつ市=の第2回公判が15日、佐賀地裁(吉井広幸裁判官)で開かれた。山崎被告と行動を共にした男性2人が証人尋問で、山崎被告の関与を証言した。

 小型船の船舶登録の手続きなどで山崎被告に協力したという60代男性は「山崎被告に言われた通りに書いた」と述べ、中国側の関係者に向け、金の相場や協力条件など密輸のやりとりをうかがわせるメモを作成した経緯を説明した。

 中国側との通訳を担った日本人男性(29)=同罪などで執行猶予付き判決=も証言台に立った。5月25日に山崎被告と中国側の首謀者らが会った際、両者がもめたり、山崎被告が計画に反対したりする様子はなかったと証言した。

 山崎被告は初公判で「共謀して密輸した覚えはない」と無罪を主張し、弁護側は「少なくとも5月25日までには共犯関係を離脱している」と訴えている。

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