真剣にデッサンする創元会の会員ら=鳥栖市立麓まちづくり推進センター

 全国で美術団体の高齢化や会員減少が深刻化している中で、美術団体の創元会佐賀県支部は、人物のデッサン会などの研修を精力的に行っている。豊福保夫支部長(69)は「会員だけでなく一般の人も参加しやすい研修会を開き、間口を広げていきたい」と意気込む。

 「体の真ん中を意識して描いて。輪郭を追うだけなく、立体的に」。指導する豊福支部長の声が響く。創元会は月1回ほど、鳥栖市を中心に人物デッサン会や作品の批評会を開いている。11月は会員だけでなく、一般からも含めて約20人が参加。互いに絵のアドバイスをしたり、描き方への質問が飛び交っていた。

 個人で人物を描くのは、モデル料金などがかさみ続けていく負担も大きい。会友の小俵道子さん(62)と永吉俊美さん(68)は「人物を描くのはお金もかかるし、個人ではほとんど描く機会はない。裸婦を描くことで全体と部分を描くことができ、近・中・遠景を意識できる」と口をそろえる。

 現在、県支部の会員は13人。豊福支部長は「会員不足でなくなる絵画団体も多い。精神の豊かさにつながる“芸術”を育てていき、画家の卵となる若い人たちの才能を見つけられたら」と話していた。

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