ウラジロ

 新年の歳神様へのお供え物のひとつ「鏡餅」は、大小二個の餅を重ね、その下にそれぞれ縁起の良い逸話を持つユズリハやウラジロ、昆布などを添えるのが一般的です。シダ植物のウラジロは、表は緑色ですが、裏は名前の通り白色です。後ろ暗いところがない清廉潔白の心を表すとして、お正月の鏡餅に使われるようになりました。

 茎の長いものは1メートルまで成長し、先端から毎年左右1枚ずつ新しい葉をつけます。一対の葉を夫婦に見立てて「祖父、祖母」の間から茎が出て「父、母」、さらにその間から「若夫婦」。このような姿を一家の繁栄の象徴とし、常緑の葉であることから長寿を願う縁起物とされています。

 家族がみな、今年も健康で穏やかに暮らせますように…、そんな願いが鏡餅の一対のウラジロに込められているのです。(中冨記念くすり博物館)

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