薬研と呼ばれる道具で生薬をすりつぶす参加者=鳥栖市の中冨記念くすり博物館

おとそづくりに用いた8種類の生薬

 お正月に欠かせない、おとそを手作りする体験教室が鳥栖市の中冨記念くすり博物館で開かれている。毎年定員の倍以上の申し込みが寄せられる大人気の教室で、参加者は自分たちで作ったおとそを手に「お正月が待ち遠しい」と笑顔を見せた。

 教室は1995年の開館以来、毎年続けられている恒例行事。置き薬で有名な富山県や鳥栖市など全国でも数カ所でしか行われていない希少な体験教室で、わざわざ東京や大阪から訪れる人もいる。

 ことしも計8回の教室、定員200人の募集に対し、400人の応募を受けて受け付けを終了。抽選で受講生を選んだ。

 8日は県内外から約20人が参加。おとその由来から材料となる生薬とその効能などについて説明を受けた後、昔ながらの薬研(やげん)と呼ばれる道具で生薬をすりつぶしていった。5分ほどするとすりつぶされた生薬の香りが漂い始め会場全体に広がった。

 結婚して1年目という近くの有江環(たまき)さん(24)は「日本の伝統的なお正月を大切にしたいと思い、参加した。おとそを飲む順番が若い人から年長者へということなど、勉強になりました」と楽しそうだった。

 今回のおとそはサンショウやボウフウなど基本処方といわれる5種類の生薬に、トウキなど3種類を加えたのがポイント。同館は「子どもや酒の苦手な人にも飲みやすいまろやかな味わいで、香りも良くておいしいとの声をいただいている」と話す。

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