【ニューヨーク共同】米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニーは14日、同業の21世紀フォックスの娯楽部門を約524億ドル(約5兆9千億円)で買収すると発表した。負債込みで総額661億ドルに達する。映画やテレビ番組の制作といった事業が含まれる。21世紀フォックス傘下でハリウッドの六大映画制作会社である20世紀フォックスがディズニーグループに入る。

 映像コンテンツの拡充でインターネット動画配信事業を強化し、IT勢力に対抗する。ディズニー陣営は米映画市場の3割程度を占めることになり、米当局が買収を承認するかどうかが当面の焦点だ。ディズニーのロバート・アイガー会長兼最高経営責任者(CEO)は「エンターテインメントの多様性を求める消費者の需要に応え、21世紀フォックスのきら星のような作品群を手に入れた」と説明した。

 20世紀フォックスの作品には「サウンド・オブ・ミュージック」(1965年)、「タイタニック」(97年)、「アバター」(2009年)などがある。

 米国では、ネットフリックスやアマゾン・コムの動画配信サービスが人気を集め、インターネットでデータを受信しながら再生する「ストリーミング方式」での視聴が広がっている。従来型メディアの再編が加速しそうだ。

 一方、メディア王ルパート・マードック氏が率いる21世紀フォックスは、FOXニュースなどの放送部門を分離する方針。ニュース放送やスポーツ番組などに経営資源を集中し、生き残りを図る。

 ディズニーは、アイガー氏が21年末まで経営トップを続けるとも発表した。

 米メディアによると、21世紀フォックスの事業買収を巡っては、米メディア・娯楽大手コムキャストや、米通信大手ベライゾン・コミュニケーションズ、ソニーも関心を示し、21世紀フォックス側に非公式で接触するなどしていた。

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