唐津湾を臨むローケーションを生かし、照明やインテリア、カーテンをリニューアルした「万葉の間」=唐津市浜玉町浜崎の旅館魚半

 唐津市浜玉町浜崎の旅館「魚半」は本館ホール「万葉の間」をリニューアルした。長崎県小浜市在住で、デザイナー・アートディレクターとして国内外で活動する城谷耕生さん(50)が監修した。別館の4階建てホテル「モーラ―邸」とともに、デザイナーホテルの雰囲気を醸し出す。

 「万葉の間」は約200平方メートル、200人収容の多目的ホールとして披露宴や宴会、会議に使ってきた。老朽化に伴い改装を思い立ち、佐賀大学の「ひと・もの作り唐津」プロジェクトの講師を務めた城谷さんにデザインを依頼した。

 シャンデリアやドレープカーテン、柱の飾り、ミラーボールなど華美なインテリアを取り払い、シンプルに統一。テーブルと椅子はデザイン、機能性に定評のある山形・天童木工製を使う。

 天井には埋め込み式のダウンライト150個を配した。唐津湾や高島を望むロケーションに人気があり、昼間は海を眺める視線を遮らず、夜になると明かりが星のように連なってガラス窓に浮かび上がる趣向。

 本館の常連客に加え、英国人貿易商が風景に感動して建てた別荘にちなむモーラ―邸に若い都会客が増えているといい、リニューアルを機に食器は唐津焼とともに城谷さんの器を使用する。3代目女将(おかみ)の小川眞理さん(54)は「予算も限られている中、既存のものを上手に変えてもらった」と話す。

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