無農薬で生産した本年産のキウイフルーツを掲げる谷口孝子さん=江北町上小田

 江北町で40年以上前から生産されてきたキウイフルーツが今年も出荷時期を迎えている。十数人の生産者が、農協出荷が中心の「ヘイワード」や、ニュージーランドの会社が販売権を持つ「ゼスプリゴールド」を栽培し、今年は11月に約10トンを収穫した。

 同町内では減反政策に伴う転作としてキウイフルーツの生産が始まった。当初は平野部でも作られていたが、ミカンからの転作もあり次第に中心は山間部へと移行した。四半世紀前の最盛期で約30人が生産していたという。

 現在の生産者で最古参の北原靖章さん(65)=江北町惣領分=は40年以上のベテランで、35アールの畑に約120本のゼスプリゴールドを植えている。ところが数年前から、木が枯れる病気が増え始め、収穫量は大きく落ち込んだ。別の種に切り替えている途中でもあり、多いときで約9トンあった収穫量が今年は300キロに。「来年は1トンくらいにはなるはず」と前を向く。

 一方、谷口孝子さん(59)=同町上小田=が生産するヘイワードは昨年、JR九州の観光列車「或る列車」で乗客に提供される栄誉に浴した。無農薬の特別栽培であることが選出のきっかけ。生産者として列車にも招かれ、「夢のようだった」と振り返る。

 昨年は天候により収穫量が少なく、約100キロのうち3分の1を「或る列車」用に納めた。今年は約2トンと順調に収穫できたという。谷口さんのキウイフルーツは、同町の農産物直売所「だいちの家」などで購入できる。

このエントリーをはてなブックマークに追加