九州農政局長賞を受賞した波多津町まちづくり運営協議会の田中繁樹会長(中央)と小杉道久事務局長(左)=伊万里市役所

 豊かなむらづくり全国表彰(農林水産省、財団法人日本農林漁業振興会主催)で、伊万里市の波多津町まちづくり運営協議会(田中繁樹会長)が九州農政局長賞を受賞した。地域の課題解決に向け、地元主導でイベントや拠点整備など、多面的に対策を展開したことが評価された。

 協議会は2008年、全住民(12月1日現在約2337人)を会員に発足。住民の生活実態調査を行い、少子高齢化や公共交通の不便さ、働く場所の不足などの課題を把握した。それを踏まえた「まちづくり計画」を策定し、地域ぐるみで課題解決に向けた施策を展開してきた。

 農畜水産物のPR・販売拠点の「波多津ふれあい広場」を整備し、新商品「波浦の塩」を開発。消費者交流イベント「波多津みなと祭り」も開いている。また、あぐり山の整備など、地域資源を生かした観光交流人口の拡大も担うほか、今年1月には公共施設や病院などを巡る県内初のコミュニティーバスの運行を開始し、高齢者の交通手段を確保した。

 田中会長らは5日、市役所で塚部芳和市長に受賞の喜びを報告した。塚部市長から「これに満足することなく頑張って」と激励を受け、田中会長は「今後も自立したまちづくりを充実させたい」と抱負を語った。

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