大阪市の吉村洋文市長は13日、幹部会議を開き、米サンフランシスコ市との60年にわたる姉妹都市提携の解消を正式決定したことを明らかにした。旧日本軍の慰安婦問題を象徴する少女像の設置を同市が受け入れたことに反発し、提携解消の意向を表明していた。吉村市長は記者団に「(受け入れは)根本的に信頼関係が破壊される行為だ。姉妹都市は解消せざるを得ない」と述べた。

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 ただサンフランシスコ市のエドウィン・リー市長は12日に心臓発作のため急死しており、吉村市長は「市長不在のときに重大な通知をするのはフェアではない」として、来年6月以降と見込まれる新市長の就任を待って同市に通知するという。リー市長の死去には「心からお悔やみを申し上げたい」と弔意を示した。

 少女像は、中国や韓国系の地元団体などが民有地に設置し、10月に像のある民有地を同市に寄贈。リー市長が11月、受け入れを決める文書に署名した。

 吉村市長は、像の碑文に旧日本軍の関与の度合いや被害の規模について不確かで一方的な主張があるとして、リー氏に受け入れないよう求める書簡を複数回送っていた。

 大阪市とサンフランシスコ市は1957年、互いに港のある都市であることなどが縁で姉妹都市提携を結び、今年で60周年だった。両市代表団の相互訪問などの交流を続けていた。【共同】

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