佐賀市清掃工場のバイオマス事業で二酸化炭素(CO2)の売却量に関し、市は13日、本年度の売却額が110万円で、当初見込みの9%にとどまるとの見通しを市議会に示した。需要予測の甘さに加え、売却先企業が施設改修に入ったことが影響した。昨年度実績は見込みの3%にとどまっており、2年連続で目標を大幅に下回ることになる。

 市は、清掃工場(高木瀬町)に隣接する培養企業1社にCO2を売却している。本年度は330トン、1200万円を売る計画だったが、実際は30トン、110万円になるとみている。装置はデータ収集のため稼働を続けており、1日5トン回収し、売却できなかった分は空気中に放出している。

 市バイオマス産業都市推進課によると、7月まで安定的に供給していたものの、8月に培養槽の水温が上昇、供給が不安定になった。このため企業は10月から来年1月にかけて施設を改修しており、この期間はほとんど売却できないという。9月時点では4分の1程度と予測していたが、さらに下方修正した。

 企業からは「培養技術にはめどがたっており、改修により安定する」という趣旨の説明を受けており、改修後に供給は正常化するとみている。一方、3250万円を見込んでいた維持管理費は、点検項目の見直しなどで1160万円縮減できる見通し。

 清掃工場北側には、培養拠点20ヘクタールの造成計画が進んでいる。市は14億5千万円(うち国補助金5億円)で装置を導入した。維持管理費を含め17年間の売却収入で賄う計画となっている。

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