JR九州が、来春のダイヤ改正で、利用の低迷する在来線を中心に、管内全域で運行本数を削減する方向で調整していることが13日、関係者への取材で分かった。鉄道事業合理化の一環とみられるが、利便性の低下でさらなる利用減を招く可能性があり、地元に懸念が広がりそうだ。

 佐賀、熊本両県によると、JR九州から来春のダイヤ改正に絡み「九州全体の在来線で利用実態に即して運行本数を減らす」との説明があった。鹿児島県には12日にJR九州の幹部が県内を走る在来線の運行を減らすことを伝えたという。

 JR九州は7月に路線1キロ当たりの1日平均乗客数を示す「輸送密度」を公表。2016年度実績では、在来線21路線のうち半数以上の12路線で30年前の発足時と比べ乗客数が減少していることが明らかになった。466人と低迷する吉都線は、宮崎、鹿児島両県の間を1日11往復する現在の運転本数を8往復に減らす方針。宮崎、鹿児島両県などを走る日豊、日南両線や、佐賀県内の路線でも運行見直しを検討している。

 このほか、ダイヤ改正に合わせ日豊線の宮崎―鹿児島中央でも車掌を乗せない「ワンマン特急」を導入する方針だ。

 JR九州は15日に詳細を正式発表する。自治体からは「通勤時間帯の列車が減り、利用しにくくなるのでは」(佐賀県)と懸念する声が早くも出ている。【共同】

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