四国電力伊方原発3号機の運転を差し止めた13日の広島高裁決定に、九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の運転差し止めを求めている訴訟当事者たちは「運動の後押しになる」と期待を高めた。

 「佐賀地裁の判断に追い風になる」。玄海原発3、4号機の再稼働差し止めを求める仮処分を申し立てている「原発なくそう!九州玄海訴訟」の長谷川照原告団長(78)は会見を開き、決定が電力会社側に立証責任を求め、玄海原発にも近い阿蘇カルデラの危険性に言及した点を評価した。

 運転差し止めを求める仮処分は全国の裁判所で判断が分かれ、認められても高裁で覆されるなど住民側に厳しい判断が続いている。長谷川団長は「司法の自由がなくなることに対し、高裁が猛烈に抵抗していると感じた。全国の同様の訴訟でも希望が持てる」。

 「玄海原発プルサーマルと全基をみんなで止める裁判の会」が玄海3、4号機の再稼働差し止めを求めた仮処分は今年6月に退けられたが、福岡高裁に即時抗告し、九電と国を相手取った訴訟も続いている。石丸初美代表(66)は「被爆地の広島で、国民の常識に寄り添った判断が出たことは意義深い」と強調、「今回の決定が原発を止める流れにつながってほしい」と語った。

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